チビママ日記

日々の記録です。

第二回『うさぎ!』を読む会 感想

 小沢健二氏が9月6日に『うさぎ!』新曲「フクロウの声が聞こえる」をリリースし、絵本「アイスクリームが溶けてしまう前に」を発売して間もない9月10日に前回と同じ場所宮代町進修館2階ロビーにて第2回目を行いました。

 今回は3名の参加を頂き私を含め総勢4名で行いました。メンバー構成は前回参加いただいた1名、「オザカラ」といって小沢健二の曲ばかりカラオケで歌うグループで知り合った1名、東京下北沢「気流舎」での「『うさぎ!』を読む会」で知り合った1名と私です。第2話は第1話に続き、筆者小沢氏の熱い思いが文章の中のところどころにちりばめられた勢いのある文章です。きららという女の子が裸足でいるという話題から”「まわりの人みんながやっていることは、正しいことにちがいない」と思う人の性質について”警鐘を鳴らしている部分。豊かな国の人々が灰色によって’物は直さないで買う’ということに慣らされてしまっていること。人々がそうするように灰色は'テレ・ヴィジョン’を使って人々の思考を操作しているということ。でも灰色の陰謀により虐げられていた民衆の力が結集して、決して壊すことができないと思わされてきた仕組みを壊してきた歴史もあったこと。だから、今豊かな国にいる私たちが毎日の生活でできることを考えてみようということ。選挙、スーパーでの食品等の買い物、テレビや新聞やネットで流れるニュース等を。

 この話の最後から2行目「人の社会をなおそう…。星をなおそう…。」この一行のためこの連載『うさぎ!』は書かれ、またこの一行こそが現在の小沢健二氏の目覚しい活動の根底に流れている強い意志の表れだと思いました。

   今回も前回と同様、参加者が順番に音読し、ここに書かれている内容について自分の生活の中から感じたことをそれぞれが話していきました。ここに辿り着いてくるメンバーはきっと仕事、家庭、世間、どんな切り口からでも些細なことに疑問を投げかけ、独自に答えを出して生活してこられた方々なので、この『うさぎ!』の文章をそれほど抵抗なく受け入れられているようでした。私は身近な生活の中で自分が「これは変じゃない?」と思っていても、いつも周囲にいる家族や近所の友人などには気軽に言えないことでも、ちょっと離れた環境に住むあまり知り過ぎない友人だからこそ気軽に言える場所があるということがとても大事なことだと思っています。私がこの『うさぎ!』を読む会を続けていきたい理由の一つは、『うさぎ!』という物語がその身近な疑問をいろんな角度から私たちに問いかけてくれるとても良い題材を与えてくれるからです。

   終了後、近くのカラオケ店で’オザカラ’を行い、あの新曲「フクロウの声が聞こえる」もあらかじめ録音しておいたスマホにマイクを近づけて歌いました。’uh’や’サオリ’や’そう’も入れた合唱は音が高くて大変でした。今回は参加頂いた皆さんから次回も参加したいとの言葉も頂きとても励みになりました。今後も『うさぎ!』を読むことを中心に、総合アーティスト&プロデューサー小沢健二にまつわる企画も少しずつ加えていきながら、自分も参加される皆さんも楽しく続けていけるようにこの会を育てて生きたいと思っています。また、'小沢健二'というキーワードが巡り会わせてくれたこのかけがえの無いご縁も大切にしていきたいと思っています。

   つたないこの集いに遠くから足を運んでくださった参加者の皆様、本当にありがとうございました。そして今後も宜しくお願いいたします。

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