小沢健二「うさぎ!」を読む会のブログ

小沢健二さんの「うさぎ!」を読む会in埼玉の記録です。

小沢健二と寅さん

    先日、あるオザケンファンのとイベント東京・湯島の夜学Bar brat ※各種奨学制度ありに行ってきた。そこは小沢健二の歌詞を読んで語り合うという内容の集まりで、この日は「僕らが旅に出る理由」と「流動体について」という曲の歌詞ガール取り上げられていた。

    その中で、「僕旅」(以下「僕らが旅に出る理由」を「僕旅」と略)の話をしながら、マスター(会場となっている場所がバー)がホワイトボードに地図を書いて歌詞に出てくる場所を確認していた時、ふと私の頭の中に、東京を代表するもう一人の有名人が浮かんできた。映画「男はつらいよ」の車寅次郎である。小沢健二=東京23区の山の手側代表と考えると寅さん=東京23区の下町側代表と言えるのではないか。今回は色んな角度からこの二人を比べてみよう。

    愛称といえば、オザケン↔︎寅さん、ぶらつく土手といえば、多摩川土手↔︎荒川土手。ファッションといえば、ベレー帽+ボーダー+ギター↔︎パナマ帽+腹巻+トランクバッグ。口上 といえば、「家族や友人たちと…」などいくつかの曲の途中で語りが入る↔︎「結構毛だらけ猫灰だら…」などいくつもの路上販売文句。ふらっと旅に出るといえば、世界中を飛行機で↔︎日本中を鈍行列車で。渋谷の王子様↔︎葛飾柴又のフーテン。アーバン(都会)ブルース(外国の歌)が似合う↔︎演歌や民謡や童謡が似合う、スマートでおしゃれでカッコイイ↔︎ダサカッコイイ、仔猫ちゃん↔︎マドンナ、高学歴のインテリで幅広い知識に裏付けされた話しが面白い↔︎学歴不詳だが経験に基づく知識が豊富で交友関係が広く人情話しが面白い、柴又には寅さんの銅像↔︎渋谷(駅前はあのハチ公が鎮座してるので、)のクラブクワトロのエントランス付近にいつか小沢健二のモニュメント

(コレf:id:atsuko2726:20170722124937j:imageではなく、

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でもなく、

ましてや

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では絶対ないだろう。

多分、

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でもいいかな?)ができる日もくるのでは…と次々ときりがない。

    しかし、こうやって二人を比較いていると、また一つ小沢健二の凄いところを発見してしまった。それは、こんなに比べる要素がたくさんあり、どれをとってもブレなくカッチリはまるほどキャラが濃いのに、寅さんのように架空の人物ではなく、小沢健二は実在する人物であり、今なおそのキャラが進化中であるということである。ここまで書いてきて、さらに気が付いたことがある。そもそも彼はこのように型にはめられること自体、一番嫌がっていることなのかもしれないということだ。(絶対無いことだとは思うが、何かの間違いで小沢健二本人がこの拙文を目にするようなことがあったらなら、前もって謝っておきたい。「小沢君、ゴメンナサイ。」)なぜなら、「流動体について」なんて曲名を付けるくらい動いていること、固定されないことが好きだからだ。そして「流動体について」を聞いて誰もが考える、"流動体"とは何ぞや?の答の一つに"流動体=小沢健二"も有りかなと思い始めた。置き換えてみると、「流動体について」=「小沢健二について 」となる。流動体とはその字のごとく流れ動いている物体。定住せず、定職につかず、いつも時代や社会と共に変化、進化し続けている小沢健二。あのダーウィンも言っている。「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が残るのでもない。 唯一生き残るのは変化する者である。 」と。現に小沢健二の音楽は、この激動の日本音楽界にあって20年以上生き残ってきた。しかし流動体である彼の中には一つだけずっと変わらない姿勢がある。それは"本当のこと"を探求し続けているということだ。もし、小沢健二、その人に会うことがあったらぜひ一度こう聞いてみたい。「"本当のこと"は分かりましたか?」と。